長い暮らしを考えて
新居に引っ越すときに注意をしておきたいのが、周囲に住むご近所さんとのお付き合いです。
新婚当初は自分たちのことで頭が一杯ということもあって、なかなか周囲のことにまで頭が回ることができません。
ですが、結婚をして新居を構えるということは一つの世帯・家庭として独立していくという社会的地位の変化が伴うものなので、恋人のときの同棲気分でいるわけにはいきません。
ましてや、そこで子供を産むことを考えているならば、近隣の人と仲良くしておくことは大変重要なことになります。
新婚当初でまだ子供がいないときには、二人用での間取りを考えて賃貸アパートなどを借りることもあるかもしれません。
そうした場合にもせめて近所で顔を合わせた人には一例をしておくなど、自分たちの存在を知ってもらえるようにするのがよいでしょう。
ただ、周囲に住んでいる人が一人暮らしが多く生活時間帯が違ってめったに顔をあわせることがないという人の場合には無理にご挨拶に行くのも迷惑に思われることがあるので、そのあたりはどのようなところに住むかによって個別に考えていくようにしましょう。
ご近所挨拶について
周囲に住む人たちへの挨拶では、集合住宅なら両隣と上下、向かい側があるならその部屋までが範囲と言われています。
戸建住宅の場合なら両隣と向かいの3件くらいがその範囲になります。
そのくらいの近さの人なら、朝のゴミ出しやちょっとしたお出かけのときに顔を合わせる機会も多くなるので、そこで初めて顔を合わせて気まずくなるということがないように先に挨拶をしておくことが大切です。
挨拶のタイミングはいつでもよいのですが、理想を言えば新居を下見などしたときや引っ越しのための最終準備のために訪れたときに顔を合わせ、自分たちがいつからこの家に住むことになるかと合わせて挨拶をするということです。
引っ越しの当日でもよいのですが、引っ越し当日というのは何かと忙しく部屋を作るだけでもかなりいっぱいいっぱいになることもよくあるので、できれば余裕のあるときにやっておきたいところです。
挨拶をするときには一人ではなく夫婦で行くようにしましょう。
そのときには粗品として洗剤や石鹸、タオルなどそれほど高くないものを簡単に手渡すようにしておきます。
金額的には1000円くらいがだいたいの相場となっています。
他の品物を選ぶにしても日持ちをしてもらってもだれでもなんとなく使えるような当たり障りのないものを選びましょう。